さつまいもを加工している画像

自然の便りが「低加工食品」にこだわる理由|本当に体にいい食べ物とは

2026-04-20

自然の便りが「低加工食品」にこだわる理由|本当に体にいい食べ物とは

「体にいい食べ物とは何か?」

健康志向が高まる中で、多くの人が疑問に思われているのではないでしょうか?

糖質制限、脂質制限、添加物フリーなど、さまざまな考え方がありますが、近年の研究で注目されているのが「食品の加工度」です。

私たち「自然の便り」は、秋田県の農産物を使い、できるだけ加工度を抑えた食品づくりにこだわっています。

この記事では、最新の科学的な知見をもとに解説します。

食品の加工度とは何か?

食品の加工度とは、
「食材がどれだけ自然の状態から変化しているか」を示す考え方です。

私たちが普段口にしている食品は、すべて同じように見えて、実はその“加工の程度”には大きな違いがあります。

例えば、畑で採れたばかりのさつまいもや果物は、ほとんど手が加えられていない状態です。

一方で、スナック菓子や清涼飲料水のような食品は、複数の工程を経て、原料の形がほとんどわからないほど加工されています。

このように、食品は加工度ごとに整理することができます。

  • 加工度が低い食品:野菜、果物、芋類、乾燥させただけの食品など
  • 中程度の加工食品:塩や砂糖を加えた保存食品(ジャム、漬物など)
  • 加工度が高い食品:スナック菓子、菓子パン、清涼飲料水など

超加工食品と健康リスクの関係

超加工食品の画像

近年、食品の加工度と健康の関係について、多くの研究が行われています。

中でも、2024年にBMJに掲載された大規模レビューでは、超加工食品の摂取量が多いほど、健康への悪影響が増加することが報告されています[1]。

具体的には、超加工食品の摂取量が

・心血管疾患(心臓病など)
・糖尿病などの代謝疾患
・うつなどの精神疾患
・死亡リスク

といった、幅広い健康指標との関連が確認されました。

[1]より引用

こうした結果から、研究者らは
超加工食品の摂取を減らすことが、公衆衛生上重要であると結論づけています。

なぜ加工度が高いと健康に悪影響なのか

加工度と健康の関係性

では、なぜ加工度が高いと体に悪影響を与えるのでしょうか。

その理由は以下のような要因が考えられています。

① 栄養バランスが偏りやすい

加工度の高い食品は、味の良さや保存性を優先するために、成分が極端に調整されているケースが多いです。

一般的に以下のような特徴があります。

  • 糖質・脂質が過剰(味を整えるため)

  • 食物繊維・ビタミン・ミネラルが極めて少ない(加工過程で失われるため)

その結果、エネルギー(カロリー)は過剰なのに、体に必要な栄養素が不足しているような状態を招きやすくなります。

② 食べ過ぎを引き起こしやすい

超加工食品は、私たちが「美味しい」と感じるポイントを科学的に突き詰めて設計されています。

実際に、臨床試験では、超加工食品を中心とした食事をした場合、未加工の食品に比べて1日あたり約500kcal多く摂取してしまうことが報告されています。

[2]より引用

これはおにぎり約2.5個分に相当する大きな差です。

なぜ、これほどまでに食べ過ぎてしまうのでしょうか?そこには以下のような要因が深く関わっています。

  • 柔らかく加工され、噛む回数が減る

  • 消化吸収が早すぎて、満腹中枢が刺激される前に完食してしまう

  • 脳の報酬系を強く刺激し、「もっと食べたい」という欲求を強める

「意志が弱いから」ではなく、食品そのものが「食べ過ぎるように作られている」という視点を持つことが大切です。

③ 添加物や成分の影響

加工度の高い食品には、乳化剤、保存料、香料といった様々な添加物が含まれています。

もちろん、これらは公的に安全性が評価されているものです。しかし近年の研究では、過剰な摂取が以下のようなリスクを招く可能性が指摘され始めています。

  • 腸内細菌叢(マイクロバイオーム)への悪影響

  • 体内の慢性的な炎症との関連性

添加物を完全に避けることは難しい現代ですが、将来の健康を守るためには、できるだけその「摂取総量」を抑える意識が大切です。

④ 食事全体の質が低下しやすい

加工度の高い食品を多く摂る生活は、単にそれ自体が問題なだけでなく、食事全体の質を低下させるという側面があります。

手軽な加工品に頼ることで、以下のような「負の連鎖」が起きやすくなります。

  • 野菜や果物を食べる機会が、相対的に減ってしまう

  • ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しがちになる

その結果、体全体の栄養バランスが崩れ、将来的な健康リスクが高まる要因となってしまいます。

なぜ、私たちは「低加工」にこだわるのか

「超加工食品」とは対照的に、私たちが大切にしているのが「低加工食品」です。 低加工食品とは、素材の形や構造が可能な限り保たれている食品のこと。

  • 食物繊維がそのまま残る

  • 消化吸収がゆるやか(血糖値の急上昇を抑える)

  • 栄養素が自然なバランスで存在する

これは、人間の体にとって本来もっとも適した、自然な姿といえます。

秋田の農産物が持つ「真の価値」を届けるために

秋田のなまはげ

秋田の農家さんの多くは驚くほど丁寧に、情熱を持って作物と向き合っています。

その品質は高く、味も風味も優れています。

しかし、素晴らしい農産物にも弱点があります。

  • 賞味期限が短い

  • 規格外品が出てしまう

  • 市場価格の変動に左右されやすい

どれほど良いものであっても、時間の経過とともに価値が目減りしてしまう。これが農業の直面している厳しい現実です。

だからこそ、私たちはその解決策として「加工」を選びました。 ただし、加工しすぎてしまえば、素材が本来持っている「栄養・美味しさ・価値」までもが失われてしまいます。

「価値を損なわず、多くの人に食べてもらうこと」 それが、私たちができるだけ加工度を抑えた「低加工」にこだわる最大の理由です。

まとめ:本当に「体にいい食べ物」とは

特別なスーパーフードを追い求める必要はありません。

 本当に体にいい食べ物とは、「シンプルで、人の手が加わりすぎていないもの」です。

そして、その価値を根底で支えているのが、日本の農家であり、秋田の生産者さんたちです。

私たちは、その価値を「そのまま」の形でお届けする存在であり続けたいと考えています。

参考文献

  1. Monteiro CA, et al. Ultra-processed foods: what they are and how to identify them. Lane MM, Gamage E, Travica N, Dissanayaka T, Ashtree DN, Gauci S, et al. Ultra-processed food exposure and adverse health outcomes: umbrella review of epidemiological meta-analyses. BMJ. 2024;384:e077310.

  2. Hall KD, Ayuketah A, Brychta R, Cai H, Cassimatis T, Chen KY, et al. Ultra-processed diets cause excess calorie intake and weight gain: an inpatient randomized controlled trial of ad libitum food intake. Cell Metab. 2019;30(1):67–77.e3.